変革は慣れ親しんだ過去を終わらせることで始まる

解凍→混乱→再凍結

クルト・レビィンの名言です。
この言葉は個人・組織的変化を実現する上での三段階を表しています。

解凍

今までの思考様式や行動様式を変えなければいけないということを自覚し、変化のための準備を整える段階のです。当然ながら、人々は、もともと自分の確率されているものの見方や考え方を変えることに抵抗します。
したがって、この段階が、何かを変える場合には時間も労力も使う必要があります。

  • なぜ新しいやり方が必要なのか?
  • 新しいやり方にする事で何が変わるのか?

この2つの対して、「説得」ではなく「共感する」レベルまでの時間と労力が必要になります。この解凍の段階は、省略しようと思えば簡単です。
「わかる人に分かれば良い」
「のちのちみんな分かってくれるだろう」
と逃げる事は簡単ですが、この段階で出来るだけ「共感」を得ていないとその後さらに困難になるでしょう。

混乱

以前の考え方、やり方、あるいは制度やプロセスが不要になることで引き起こされる混乱や、苦しみが伴います。
いかに解凍の段階での「共感」の割合に比例する形になるでしょう。
強引に混乱の段階まで進めていると、この混乱の段階で足止めされる事もあります。
「やっぱり以前のやり方の方がよかった」という声が噴出するのがこの段階です。
したがって、この段階を乗り切るためには変化を主導する側からの十分な実務面、あるいは精神面でのサポートが必要となります。

再凍結

新しい”ものの見方“や”考え方“が結晶化し、新しいシステムに抵抗するもとのとして、より快適なものと感じられるようになります。この段階で重要なには、「実績」を作る事です。新しいやり方、考え方に変えた事で実務レベルで効果を感じれる事が必要です。新しい考え方、やり方に変えた貢献(あくまでも実務レベル)の可視化が必要になると思われます。

まとめ

私がこの考え方に感銘を受けたのが、解凍→混乱→再凍結と言うプロセスですが、このプロセスが「解凍」から始まっているという点です。というのも、この「解凍」というのは、要するに、「終わらせる」ということだからです。
今まで、何か新しい事を始めようと思う時「始まり」の問題として考えていました。
しかし今回の考え方をベースに考えると、何か新しいことを始めようというとき、最初にやるべきなのは、むしろ「ケリをつける」ということになるのだと思います。

最近の私には、ドンピシャで納得出来る理屈でした。
逆に言えば「何かが終わる」ことで始めて「何かが始まる」とも言えるわけですが、多くの人は、後者の「開始」ばかりに注目していて、一体何が終わったのか?という「ケリをつける」事に意識を持ってきていません。

この事が原因で色々な組織変革・地方創生・など失敗に終わっているのだとおもいます。またAという考え方、やり方を1年経験した人と、10年経験した人では、凍結にかかる時間が全く違います。若手と年配者の凍結に用いる時間がまったく違います。

ケリをつける

では今抱えている「地方創生」はどうでしょうか??
ほとんどの地方で権力・決裁権がある方は年配者が大半です。通用しなくなったやり方、考え方を10年・20年・30年と使っている方々です。
このような諸先輩がたを凍結させるには、相当な時間が必要というわけです。
まれに柔軟な考え方をお持ちの方もいるかと思いますが、少数派でしょう。

この凍結する段階に時間も費用も労力も使い果たし、その後に繋がらない・・・これも今の日本ではあるあるの事だと思っています。
だったらこうしましょう。無視です。笑
もしくは、多少強引でも「引導を渡す」事が日本のためには必要なのかもしれません。

企業も同様です。経営者は10年先を見越しております。管理職はせいぜい5年先です。現場は1年、もしくは1ヶ月の人もいるかと思います。そんな時に、10年先を見越している経営者が無理やり、解凍の時間を無視して、変化をさせようとすると、混乱時期が長引き企業を衰退させる事にも繋がります。

来年は年号も変わります。変化の年です。その前に「ケリをつける」事を意識してください。我々チームもたくさんケリを付けないといけない問題が多くあります。
来年に入ったら混乱を恐れずに変化を進めていきたいと思っています。
変わらないといけません。ケリをつけないといけません。
非生産労働者を減らし、生産性を向上させる必要があります。もっともっと多くの事を全員が出来るようになる必要があります。年始早々サプライズも検討しております。混乱を招かないように、凍結に意識して、進めて行きます。

平成一番の問題は、「昭和にケリを付けれなかった事」です。
だとしたら、年号が変わる前に、みんなで平成にケリをつけましょう。