一枚板の勉強

まずは製造を徹底的に学ぶ

一枚板の販売のキーワードは「熱意」これに尽きると思います。
入社当時、勉強会を小売り店様でさせて頂いてました。社内でする事も多かったです。

人間面白いモノで使わないモノは年々無くなって行きます。笑
焦った私は、当時を定期的に振り返り文字に残そうと思いました。

少し自己満足的な要素が多いですが、一枚板、家具に携わる方に少しでも約に立つ内容にしたいと思います。

今までのブログに書いた内容は、小売り全般的な事だと思います。
やっと専門的な一枚板分野に入ろうと思います。

もちろん今までの記事を読んで頂いている前提で進めます。

その当時の、メモがありましたので貼り付け致します。

凄くないですか??こんなメモで2時間は余裕で話していました。笑
私としても、原点回帰のつもりで、当時話していた内容を振り返ってみます。

全国どこへ行っても、方言丸出しでやってました。笑
本当に今考えれば、皆様に謝罪したい気持ちです。笑

勉強会・説明会の目次

製造篇
①仕入れ
②木の話
③製材
④乾燥
⑤加工(木取り・バーチカル・ワイド)
⑥研磨(穴埋め・調整)
⑦塗装
⑧検品

販売編
①木材接客
②テーブル接客

だいたいこの流れで説明していたと思います。
記憶を辿り書いてみようと思います。

※日々一枚板に関しての記事は追加、修正して行きたいと思います。

仕入れ

①全世界からテーブルにあった木材を探す事
②未開拓の地域からの輸入をするルートを開拓する事
③テーブルとして、デザイン、強度が適切な木材を仕入れる事

全世界から直接丸太を輸入して、大川にて製造→乾燥→加工をしております。
大川だから出来る。と言うよりも大川が、やり易いと言う認識をしてください。
全世界から、丸太を輸入するのはとても大変です。

なぜなら虫や条約の関係で簡単に行く事ではありません。
大きな丸太を、コンテナに積んで運んで来ます。
その為波の状況によっては、コンテナが壊れる事もあるそうです。

日本の有名な広葉樹であれば、ケヤキ、トチなどがあります。
しかし種類が少なく、大木が少ないのも現状です。
弊社としては,世界中の銘木の中から、お客様にあった一枚を見つけて欲しいと思います。

日本の銘木はもちろんですが、海外から海を渡って、お客様の前にテーブルとして並んでいる・・・・これだけで凄い事だと私は思います。

一枚板に適した丸太は、最低でも直径が900mmは必要です。
山に行ってみてください。そんな大木は生えてない事に驚くと思います。
まれに、900mmを超える大木があります。
その、まれに成長した大木。これを全世界から見つけ出し、日本へ輸入しております。

一枚板になる商品・・・言い方を変えれば、全て突然変異と言って良いのかもしれません。
今目の前の一枚板・・・これを当たり前だと思わない、感性がとても大切だと思います。

背景を”想像”する。お客様に響くストーリーを”創造”する。
これは販売員として必要なスキルだと思っています。

木の話

①樹齢
②木としてのストーリー

そもそも木材の樹齢には「推定」と言う言葉がセットでくっつきます。
なぜ?推定が付くのかと言うと、簡単に言えば人間の一生では調べる事が困難な為です。
要は,分からないって事です。みんな適当な事をそれとなく、語っているだけです。

人間の一生よりも遥かに長い生涯を生きる木の事を調べるには人間の器量では限界があるのでは??と思います。

しかし推定が付かない木材は世界に一か所だけ存在します。
推定が付かない木材は世界はアメリカのカルフォルニア州に生息してます。。
樹種は、「ブリストルコーン・パイン」です。

なぜこちらの木材には推定が付かないかと言いますと、一生をかけて調べた博士がします。
名前は、シェルマン博士だそうです。
博士は,生涯をかけて、樹齢を研究したそうです。

そして一番古い木を調べ上げたそうです。
1957年に測定した際は樹齢4789歳だったので、現在は樹齢の4854歳です。これは紀元前2832年に発芽したというになります!

これは、推定ではありません。
実際に博士が、生涯をかけて1年単位で調べ上げた木となります。
と言う事は、弊社の商品の樹齢を証明する為には、1枚=1人の生涯が必要です。
それは現実的では無いと考えております。

その為、関係者、色々な方からの話を聞いて、自分が正解だと思う答えを見つける必要があります。そしてお客様に伝える前に、きちんと自分なりに調べる事も必要だと思います。

そして、木材の世界一の樹齢であれば、地球上で一番年上の生物だと言う事です。
地球上に生息している、全ての生命体の中で一番歴史が古い生物だと言う事になります。

屋久杉

日本では屋久杉は樹齢1000年と言う事で有名だと思います。

実は屋久杉であっても意見は分かれております。

縄文杉と言う名前の由来も2通りの節があります。

①縄文土器に形が似ているから。
②推定樹齢が4000年と想定される為。
です。

屋久杉の樹齢に関して(下記引用)

1976年、九州大学工学部の真鍋大覚助教授により、周囲の樹木の年輪測定、幹周の大きさなどから、樹齢7,000年以上と推定され話題になった。しかし、その後の調査で古木の周囲を3本程度の若い木が融合して包み込んでいる合体木である可能性が浮上し、外側の若い木の部分の年代測定では樹齢約2,700年と判定された(芯部の古木は樹体保護のため未調査)。ただし、鹿児島大学農学部が縄文杉のパーオキシダーゼをアイソザイム分析した結果、縄文杉は合体木ではなく一つの木であることが証明されている[要出典]。また、調査によって倒木更新の痕跡も発見されている。
また約7,300年前[1]に鬼界カルデラから広がった幸屋火砕流によって、屋久島を含む九州南部諸島の大型植物は全滅したと考えられており、縄文杉の樹齢は古くとも4,000年以上はさかのぼらないとするのが定説になっている。一方で、後代に持ち込まれた記録の無いヤクシマザルなどの大型動物が現存していることから、屋久島全体が火砕流に飲み込まれたのではなく一部の動植物は生き延びたのではないかとする意見もある。
縄文杉を見るためには8-10時間程の登山を行う必要があるが、保護のため十数メートル離れた木製のデッキから鑑賞しなければならず、杉の周りには立ち入ることはできない。

これぐらい複雑です。二転三転します。
将来屋久杉の樹齢は1000年も無かった・・・これも無い話では無いと言う事です。

人間の歴史以上の事を、人間が把握しようとする事さえ人間の傲りのように感じます。
人間はダイヤモンド含め、不確かのモノに付加価値を付けます。
木材もダイヤモンドと近いのかもしれません

お客様に、説明する際にも同様です。
我々は、不確かな商品を提供している事は事実です。
そこのストーリー・物語に・共感を持って頂けるお客様に購入頂きたいと思います。
私は、人間が知りえない情報は、宇宙だけだと思っていました。

それが、身近な木材にも当てはまる事に驚きました。
そして、是非地球の歴史が詰まった商品を、ご家庭で使って頂きたいと思います。
その歴史が詰まった商品の上で、家族が団らんする。凄く素敵な事だと思います。
またそんな商品を扱わせて頂く事に感謝しております。

100年以上も生息する奇跡

そんなストーリーがある木材も色々な事情で、永遠同じ場所に生息する事は困難です。
100年以上の樹齢の木材は、全ての木の中の0.1%にも満たないそうです。

自然災害・倒木・開拓・病気・などなど。
弊社が扱う木材は全てフェアウッドです。何らかの理由があった木材を買い付けしております。
伐採の全てを悪だと。勘違いしている人も多いと思います。
特定の地域を除いて、森、山、の為に定期的な必要な伐採もあります。

少し前に、マイ箸がブームになったと思います。(これも陰謀です)笑

あれは逆効果です。日本の森、山を守る為にも、定期的にメンテナンスをする必要があります。メンテナンスとは、病気、大きくなり過ぎた木の伐採です。
伐採された木材は、割りばしとして生まれ変わっていました。
その為、日本製の割りばしが多く使われておりました。

マイ箸ブームになって、林業が潤った国はどこですか??中国です。
逆に日本の林業は、窮地に立たされてしまいました。

是非、日本製の割りばしを使ってください。最近は中国製の割りばしが主流です。
口に入れるモノです。私は身近で作られた割りばしを使いたいです。

木材は生き物です。

”種”は同じでも、生息地で木材の、色見・柄は、大きく変わります。

有名な所で、クルミの木があります。
同じクルミでも、産地が違うだけで、アメリカのウォールナットみたいにブラウンの木材もあります。
逆に日本のクルミみたいにNA色に成長する木もあります。
そもそも、樹種と言うよりも木の種類は、環境の種類ともいえると思います。

土の特性、気候、周りの状況などなど。
世界の環境の種類が、木材の種類だと思っています。
私はこれが、凄く素敵な事だと思います。

木は優しいです。自分だけ大きくなろうともしません。
枝を伸ばす場所も、隙間がある所だけです。

その為、近所の木を邪魔したり、自分だけ大きくなって幹を増やして、葉を増やし、他の木が光合成が出来ない状況を作る事もありません。

フシ=枝です。
フシを見ればその商品がどのような環境で育ったかも知る事が出来ます。

フシが多い商品は、ポツンと寂しく立っていた可能性が高いです。
周りに木々が無い為、枝を増やしたと考えられると思います。
逆にフシが無い商品は、周りに大木が大きく、上に伸びる宿命にあった木々だと思います。
枝を伸ばす暇もなく、太陽に向かって成長したと言えると思います。

フシを欠点とするのか?個性とするのか?
これは一枚板販売において、重要な要素だと思います。

製材

①丸太の特性を理解して一枚、一枚の製品にすること。

大川市で製材をしております。

特例で県外で製材をする事もあります。しかし90%が大川市で製材しております。
製材は凄く神経を使います。
レーザーポインターで最初の一発目を決めます。

やり直しも、修正も出来ません。一回勝負です。
私が一番、一枚板の仕事の中で今後やりたくない仕事です。笑

私みたいに神経が小さい人間では務まらない仕事だと思います。
その一発目の判断で全てが決まります。

これほど神経を使う仕事は、他に無いとさえ思います。
方向が誤っていれば、まったくテーブルに使えない事も多々あります。
必用なのは、経験と勘だと思います。

どれだけ期待している木材も、製材してみたら、穴だらけ・・・これも良くあることです。
大きな穴が合って製品出来ない・・・多々あります。
鉄くずを飲み込んでいて、製材出来ない・・・・
これも多々あります。

先ほどお伝えしたように、木を見て、全てを人間が把握するのには限界があります。
それは木工業の使命だと感じております。

乾燥

①割れを防いで乾燥させること。
②中の水分を減らしてその後の動きを未然に防ぐこと。

製材が終わると、乾燥に入ります。
この乾燥の工程が、一枚板製造において肝となります。(重要度MAXです)
良くお客様から木材の値段違いを聞かれる事があります。

種類・大きさももちろん、価格に反映します。
乾燥材なのか?未乾燥材なのか?ここが、価格に大きく反映しております。

「ネットで見たら他社が安かった」これもお客様から良くご指摘頂く事です。
しかし、一枚板の価格は乾燥しているのかどうか?これが一番重要です。

同じ種類、同じ大きさでも価格に差があるのはこれも一つの要因です。
また時期、丸太から取れた枚数によっても価格に差は出ます。

その為、料金表と言う概念が通用しない商品でもあります
その時、その企業が努力をして、提示する価格、それが一枚板の適正価格です。
他社と比べる事すら、困難な商品です。

乾燥は、人間が一番木と寄り添い、思いやり、進める必要がります。
その為、製造する過程の中で一番(人と歳月)を費やす工程です。

平均すると2年~5年(樹種によって乾燥時間も違います)
夏であれば水浴びをさせてあげたり。重ねている順番を変更したりします。
定期的に確認をして、割れが発生しているところには鎹(かすがい)を打ちます。

この鎹(かすがい)を打つのかどうかで製品にした時の仕上がりは、大きく変わります。

また小さいな割れを防ぐこと、小口からの割れを未然に防ぐことが末永く一枚板を使って頂く上でとても重要です。

自然乾燥と人口乾燥を得て、含水率を10%前後まで持って行きます。

ただ木材業界で、乾燥材の定義はありません。
よって含水率が20%前後の木材も、乾燥材として流通している事も事実です。
一番大切な事は、含水率を落せば良いと言う事ではありません。
重要な事は、含水率を安定させることです。

安定させる為には、”天板の全ての面”の含水率を均等にする必要があります。
もちろん裏・表です。

そこで良い仕事をするのが、高周波プレス機です。


この機械で締め上げる事によって含水率を落し、尚且つ含水率を均等にする事が出来ます。
約90度前後で1時間程プレスをします。

その後、コールドプレス機を使い冷やす作業を行います。

ちなみに、含水率の計算式があります。
含水率(%)=(木材の乾燥前の重量(g)-乾燥後の重量(g)) ×100
乾燥後の重量(g)

たとえば「みかんの80%は水分」と良く言います。
100gのみかんに80gの水が含まれていることになります。

100gのみかんを乾燥させたときの重量が20gだとしたら、
水分量が80g、木材の計算式にのっとると……、なんと含水率は400%にもなります。

また、含水率を図る機械を含水計と言います
色々な種類がありますが、無垢、広葉樹では”高周波タイプの含水計”を使う事が主流だと思います。

一枚板の商品で多いのは広葉樹です。
固く成長が遅い種類です。反対には針葉樹があります。(スギ、ヒノキが有名です)

広葉樹の一枚板が、日本の環境で安定するのが、含水率10%前後だと言われております。
本来は家具業界も、配達先の気候によって、含水率を変える必要があると思います。
なぜなら日本でも、沖縄と北海道ではまったく気候が違います。
ただ同じ日本と言うだけです。

地域によっては、エアコンの使用時間も違います。
また納品する階層によっても、本来は含水率を変えるべきです。
地上1階と地上10階では、空気の乾燥状態は大きく違います。

ヤマハのピアノは優秀です。
国、地域によって、ピアノ作成に使う木材の含水率を変えてるそうです。
行く行くは、家具業界もそこまでのレベルに行くべきだと思います。
それは、我々若い年代の使命だと思います。

月日を得て、乾燥を得た木材が弊社の木馬工場に入荷されます。
やっと木馬製造チームの登場です。






ギブアップ
本当は製造全て一回の記事で行くつもりでしたが、限界です。笑
口で説明出来る事がどれだけ有難い事か見に染みています・・・笑

これだけ時間を割いてやっと目次①~④です・・・
やっと工場に入荷出来ました。
しかも、文章は伝わりにくい、分かりにくい、そして、疲れる・・・
こんなにブログが体力使うモノだと後悔しております・・・笑

余計な事は書かないようにしても厳しいですね。
しかし、まだまだやります。
私の頭の中が、からっぽになるまで書き続けます。

特に最近は新入社員が多く入社しております。
是非新入社員に、読んでもらえるように頑張ります。
早く私が知りえた情報を可視化して私以上の、スペシャリストになって欲しいと思います。

それまで、何卒お付き合いください。
次回は、工場入荷から完成を記載します。⑤~⑧です。
営業篇が終わるのはいつになるのか??と思います。笑
営業篇は永遠書けそうです。笑

①~④で協力頂いている方々、弊社であれば仕事をしているスタッフを最後に記載します。
重ねて日頃からのお礼を申し上げます。

有限会社高田製材所様
グラーツランバー様
関克彦取締役
平井最終顧問
中島統括
多田次長
龍颯主任

いつもありがとうございます。
時刻は深夜2時となりました・・・笑