オススメ新感覚ミステリー小説

「いけない」道尾秀介
新感覚の新しい小説でした。
久しぶりに「帯」にやられて、「単行本」を購入しました。
基本読みやすいので、文庫しか買いませんが、たまにこうして帯にやられて衝動買いしてしまいます。
そもそも、道尾さんの「向日葵の咲かない夏」は、胸糞悪い本NO1として大好きな本です。
そんな道尾秀介さんの本ですから、尚更興味を引きました。
読んでみての感想は、とにかく新感覚の本でした。
基本どんな小説もネタバレ・大ドンデン返しは、文章トリックを使われる事が多いです。そりゃそうです、小説ですから。笑
しかし、「いけない」のネタバレは、全て「絵」です。最後の大ドンデン返しも「絵」です。
全てを覆す衝撃の真相も「絵」で完結されています。
そもそも、架空の町で起こった4つの事件の短編小説集ですが、全ての物語の最後に「絵」が記載されています。
最初は、絵を見てもなんの事か分かりません。
10分程度眺めていると、納得できると思います。
「あっなるほど」「そう言う事か・・・」と思えた時は、とても爽快でした。
本当にこのような本を書く人は、頭の中が天才なんだと思いました。
そして素晴らしい本を読む事が出来とても嬉しく思いました。
あらすじ
ネタバレ注意
- 第一章:「弓投げの崖を見てはいけない」
- 第二章:「その話を聞かせていけない」
- 第三章:「絵の謎に気づいてはいけない」
- 第四章:「街の平和を信じてはいけない」
となっております。
各章ごとに主人公も変わりますが、基本同じ町で起きた事件を軸に物語が進んでいきます。
復讐殺人を捜査する刑事。殺人現場を目撃してしまった少年。他殺の疑いのある事件を追う刑事。そして全ての物語が最終章で絡み合うと言った内容です。
一枚の絵で全てを覆す衝撃に内容になっています。
正直凄く好き嫌いが、分かれる本だと思います。好きな人は好きですし、嫌いは人は嫌いだと思います。
私はとても好きな本でした。
本は、生き物ですね。
この体験は、確かに映画・TVでは体験出来ないです。
最後の白紙の手紙を見た時に感動する事間違いなしです。
是非次に読む本が決まってない人は、購入してみてください。