箔×一枚板×resin(レジン)

先日のブログで、礫翔先生との取り組の事を紹介させて頂きました。
先生は、私に「アートとは??」を教えて頂いた恩人でもあります。

もちろん未だに「アート」の「ア」の字も分かりません。
しかし、せっかく頂いたご縁です。

少しでも先生から吸収できるように精進しております。
こんな体験が出来る事もないと思いますので、自分の為にも記録に残していきます。

先生との取り組の序盤は、下記記事をご覧ください。

木材の”新しい価値創造”の大切さを教えて頂きました。
私だけが感じるのはもったいないと思っています。

少しでも私が、「見て」「聞いて」「感じた」事を他のスタッフに共有出来ればと思います。

新しい価値創造

ついつい、我々木材関係者は、「木目」「樹齢」「サイズ」など、既存の価値観でしか木材を見る事しか出来ません。
更には「家具」としての価値観しか、見つける事が出来ないでいました。

 

今回ご一緒に作品を作る中で、木材の新しい価値を伝えるべき我々が、勝手に木材の価値に限界を感じていたのかもしれません。


凄く反省しました。

一旦頭の中から、木材の概念を消しさる事が必要でした。
我々木材関係者だけの力では、絶対に考えられない作品が完成しつつあります。

そんな作品が、完成するまでのプロセスを共有させて頂きます。
少し長いですが、画像・動画で分かりやすく記載しております。

材料選び(6月上旬)

まずは、先生に作品の土台となる材料を選んで頂きました。
私のオススメ(いわゆる良い材料)は、ことごとく除外されました。

 

先生曰く、「既存の価値観で作品(商品)になる材料を使う事は、意味がない」との事でした。

 

最終的には、我々の価値観では作品(商品)にならない材料を選んで頂きました。

そこから今日まで3か月間。

作品が完成する過程を見させて頂きました。

まだまだ完成までは、時間がかかると思いますが、途中経過報告だと思って頂ければ幸いです。

我々は材料が決まったら、ついつい「磨く」「研磨」という作業をしたくなります。
なぜならば、木目を見せる為です。これが我々の価値観です。
しかし、そこはまったく価値観が違います。人工的に出来た「ノコの跡」をそのまま生かされる事になりました。

まったく違う角度からのスタートとなりました。
選んで頂いた材料を見ても、ここからどのような作品になるのかイメージがまったく湧きませんでした。

 

しかし、先生には完成が見えていたのでしょう。
まったく、迷いを感じる事はありませんでした。

その他の材料もこのような材料です。
決して木材として良材かと言われれば、微妙だと思います。

それは、我々がテーブル・家具としての完成イメージしかない事が原因でした。

丸1日かけて、先生は、材料選定されました。
しかし、決して迷われているとは違いました。

 

直観的に選定をされていたような気がします。

そんな先生の直観にて選ばれた材料は、新しい価値観想像の旅に出る事になります。

 

うーん・・・羨ましい。

 

箔×一枚板

ここから先生の作業が、スタートしました。
私は、ここまで時間と集中力がかかる作業だとは、もちろん知りませんでした。

いつもは、気さくに話して頂ける先生ですが、作業中は、外で待機していました。

 

「一瞬でも集中力を切らしたくない」

 

これは先生のお言葉です。
私はここまで真剣に仕事に集中した事があるだろうか・・・と思いました。

作業風景を見たい気持ちを抑え、初恋の人を見るかのように、横目でこそっと見学させて頂きました。

私が驚愕したのは、作業の中にも、一切迷いがなかった事です。

もちろん作業スタート時は、大変な時間をかけて、色々な角度から材料を見られていました。
しかし、一旦作業がスタートすると、手が休まる事はありませんでした。

 

スタート時点でゴールが見えてあるのだと思いました。
この当たりは、我々営業マンにも通じるものを感じました。

どんな業種・仕事でもゴールが見えている人は、やはり優秀なのだと再確認しました。

大変長い時間を「下地」処理に使ってらっしゃいました。

何度も何度も完成をイメージして作業されているのが、印象的でした。

裏面も見えない部分ですが、時間は、同じだけ使われていました。
脚の形状上まったく裏は、見えなくなります。

そんな裏面にさえも「アート」の要素。いわゆる「柄」を施されていました。

私も見えない部分まで、伝えれる人間になろうと心から思いました。
一瞬も手を抜く事ないビジネスマンになろうと決意しました。

箔師礫翔裕人

ここまで来て、やっと先生ならではの「箔」「プラチナ」を見る事が出来ました。

現在2つの作品を作成して頂いております。
もはや我々の価値観を、はるかに超える作品が完成する予感がしておりました。

早く早く完成が見たい。

ここまで「売りたくない」と思えたのは、営業人生初の事でした。

こちらは、金箔と漆黒が印象的な作品となる予定です。

これぞ礫翔先生と言える作品になりつつあります。
我々からすれば、まったく新しい角度から木材の価値を感じる事が出来て大変胸に来るものがありました。

こちらの作品は後程resin(レジン)加工する際に変色する事を想定されて作成されました。
何層にも何層にも、塗り重ねられた色は、我々の知っている言葉では表す事が出来ない「色」となりました。

箔×一枚板×resin(レジン)

ここからresin(レジン)加工のスタートとなりました。
出来るだけ箔の印象をそのままに、resin(レジン)で閉じ込める必要があります。

何度も何度も実験を重ねて、作業を開始しました。

もちろん材料とresin(レジン)のバランスも大切です。

時間をかけて先生と打ち合わせをし、最終的な作品のサイズを確定させて行きました。

何度も何度も数cm単位で、形を確認する作業を致しました。

resin(レジン)加工スタート

やっと、やっとアトリエ木馬の出番となります。
いかに箔の良さをそのままに、立体的に見せれるかがポイントでした。

実際に先生に見て頂きながらの作業となりました。
いつもと違う緊張感が、工場内に漂っていました。

下記作業動画です。

まとめ

まだまだ完成までは、時間がかかりそうです。
あと何回、先生に大川市に足を運んで頂く事になるのでしょう。

本当に楽しみです。

勝手に木材の限界を決めては、いけませんね。
本当に反省しました。

そして、まだまだ木材の新しい価値観を創造する事は、可能だと分かりました。

更に「アート」が、少しだけ理解出来たような気がします。

なかった価値観の創造が「アート」なんだと理解しました。

 

もちろん誰かの胸を打つような、価値観でないといけません。

マスターベーションになってはいけない事も事実だと思います。
先生のおかげで、少しだけ成長出来た気がします。
本当にありがとうございます。

1人でも多くの人が記事を読んでくれて、私が感じた事の共有になればと思います。
この共有に、今後の木馬発展の「鍵」があるのだと確信しております。

文章だけでは難しいとは思います。

いつでも何時でも電話かけてきてください。
出来るだけ詳細にご説明致します。

 

このブログでの共有も効果は薄いですが、無駄ではない事を信じております。

チーム一致団結して、新しい価値観の創造を目指しましょう。

それが、会社発展の為の今必要な事だと思います。

また作品が完成したら、共有させて頂きます。

追伸

もちろん脚だって既製品ではありません。
丸田から先生に選んで頂き、製材してきました。