陽樹と陰樹(ようじゅ)(いんじゅ)

陰樹(いんじゅ)と陽樹(ようじゅ)という言葉を知っていますか?
私は勉強していないので、知りませんでした。
もちろん家具業界に入って知った言葉です。
樹を2つに分ける方法はもちろん針葉樹と広葉樹が代表的です。

ただ陰樹と陽樹に分類出来る事も弊社スタッフが知っておくべきです。
簡単に区別すると、
陽樹:太陽光が沢山当たらないと生きていけない樹木。
陰樹:太陽光があまり当たらなくても生きていける樹木のことをいいます。

 

しかし正式に分類する方法は無いとの事です。
二つの言葉を元に、今日は森が出来るまでを勉強して記載します。
我々のとって森が出来る理屈を頭に入れておく事はとても大切です。

まず、陰樹と陽樹の見分け方ですが、実は明確な分け方は出来ないそうです。
種子の「分散力の高さ」が見分け方のひとつといわれることもあります。
難しいですね。笑

風や鳥、動物を利用して種子を遠くまで運ぶことができる、という意味ですが、後にあげるクリなどは風や動物が持ち運ぶことが難しいため、一概にそうとはいえません。
その見分け方を覚えるなら、地道にその種類を覚えるしか無いようです。

陽樹代表的:ケヤキ・クリ・ナラ・ヤマザクラ・イチョウ・カシワなどなど
なかでもミズナラは非常に高く成長し、寿命も400年近くあることから、ミズナラだけの森林を形成する事の出来る稀有な存在です。

陰樹代表的:クスノキ・カシ・ブナ・シイ・トチ・モミ・スギなどなど
よく、マンションの敷地内の植栽にスダジイが使われることが多いのですが、これはマンションという大きく、高層な建物の陰に隠れてもしっかりと育ってくれることを見越してのものでしょう。

我々の取り扱いする樹種:お客様が気に入った樹種が陽樹なのか陰樹なのか??
考えてみるとおもしろいかもですね。
陽樹であれば太陽に当たって成長した木材です。
陰樹であれば陰に隠れて太陽の力を借りずに成長した木材だと説明出来ます。

森が出来る流れは・・・

木は長い年月を掛けて、大きく高く育ちます。
そして、森林を形成するのですが、その過程のことを「植生の遷移」と言うそうです。
遷移はまず「裸地(草木も土壌も無い土地)」から始まります。

例えば、火山が噴火して溶岩が流れ出し、溶岩が固まった大地がそれに当たります。
溶岩台地には、水分は殆ど無いので、この地に草木を植えても、種を蒔いても、すぐに枯れてしまい定着することはありません。

裸地に最初に侵入するのはコケ植物や地衣類(ちいるい)です。
これらは、体が非常に小さく、水分が少量しか必要ありません。
養分を含んだ土壌が無くても、空気中の水分や太陽光による光合成によって成長していくことが出来ます。

その後、これらが朽ちて腐り、土壌を形成していくのです。
ここまで、約5年程度かかるそうです。
コケ植物や地衣類が生んだ薄い土壌には、水や栄養が含まれており、そこには一年生(種子から発芽して一年以内に生長・開花・結実して、種子を残す植物)の植物が生まれ、その後、ススキのような多年生の植物が生い茂り、草原となるそうです。

こうした植物の根が岩石の風化を促し、樹木が成長できる土壌が生まれてくるのです。
ここまでで約20年です。
土壌が成熟してくると、まず乾燥に強く、強い光を好む陽樹が進入して低木林を形成します。

この遷移の初期に現れる樹種を先駆樹種と呼びます。
いわば、森林をつくる上で一番重要な樹種です。森のリーダーだと覚えてください。
やがて、アカマツ、コナラなどの陽樹の高木林が形成されます。

陽樹が育ってくると、森の中では地面に太陽光があまり届かなくなります。
すると、いつしかスダジイやアラカシなどの陰樹の種子が進出してきます。
陰樹は日照量の少ない環境でも幼木が育つ樹種ですから、陰樹は陽樹の成木の下で成長を始めます。

しばらくすると、陽樹の成木に陰樹が混じった「混交林」ができてくるわけです。
そうして、陽樹よりも背高となるような陰樹の高木林が形成されるころになると、地面には光がほとんど届かなくなり、陽樹は減退・消滅します。
いわゆる極相林(きょくそうりん。陰樹ないし陽樹しか無い森林)の誕生です。

よく「原生林」という言葉を聞くこともあります。
原生林とは「極相」に達した後に、ある程度以上の期間にわたって人の手が入らなかったもの事を言うそうです。
似た言葉で「原始林」というものもありますが、これはほとんど有史以来、全く人が入ってこなかったような森林をさす言葉です。

少し難しい言葉が多く出てきます。
簡単にまとめた良い画像があったので添付します。

極相林の植物が出そろった後も、樹木は大きくなり、大径木でなければ生息不可能な動物も存在する。その他の点でも、ゆっくりとではあるが森林内の環境は変化します。
この極相林ができあがるまで、おおよそ200年の時間を要するといわれます。

自然の環境はいつも厳しく、ひとたび森林が出来上がっても、伐採・山火事・洪水・崖崩れなどの何らかの原因で、いわゆる森林の崩壊を招くことも多々あります。
それは「二次遷移」と学術的に呼ばれるもののはじまりです。

在来の植物群の大部分が失われた立地に起こる遷移のことで、既に土壌があり、土壌中に種子や動植物の死骸などの有機物があるなど、草本が生育する条件は整っていることから、すぐに植物が侵入し、そこから遷移が始まります。

数年で多年生の植物が繁茂し、ほどなく陽樹が生育し始めます。
新たな森林形成の歴史が始まると言う流れです。

下の図が森が出来る流れを図で解説してくれている良い画像です。
まとめの画像です。

我々はついつい、森が出来る過程を一言で表現します。
そこには・歳月・偶然・奇跡が連なって森を形成しております。

以前”樹”が100年同じ場所に立っている可能性は、
全体の”樹”の1%以下だと伝えました。
それを考えると、森が出来る可能性はゼロ%かもしれません。

経営者で一番大事なスキルは、見えない所が見える人になる事だそうです。
数字は見えます。本当に経営に大切な事は、見えない所を見る事だと言う事です。
これは訓練で出来るそうです。
生まれ持った素質で、見える人もいるそうです。

我々、営業も同じだと思います。
見えない所を見えるようにご説明する事が何よりも大切なだと思います。
お客様が見えている範囲しか説明できないようでは、アマチュアですね。

お客様に、長々と説明する訳には行きません。
ポイントポイントをつまんで見えるように・想像できるように説明しましょう。
まだまだ樹の事調べます。
おもしろい事を学んだら都度記載して行きます。

見えない所こそ、学ぶべき事が多いと思います。
見えない所が見えるようになりたいと思います・・・